Archive for 3月, 2007

すばる望遠鏡が見つけた特異な構造

水曜日, 3月 7th, 2007

国立天文台のプレスリリースによると、すばる望遠鏡がかみのけ座銀河団で長さ約20万光年・直径約6000光年の細長い電離した水素ガス雲を見つけたそうです。このような構造の発見は世界で始めてとか。

http://subarutelescope.org/Pressrelease/2007/03/05/j_index.html

このガス雲は何らかの銀河から放出されているわけではなく、生成プロセスなど多くの興味深い点があるようです。

SF者としては、このガス雲をもとにいろいろな妄想をしてしまいます。たとえば、バサード・ラム・ジェットの軌跡ととか…… 付近の銀河団と同様のスピードで遠ざかっているようですから、そういう「センス・オブ・ワンダー」な可能性は非常に低いのが残念です。

バサード・ラム・ジェットが出てくるSFといえば、ポール=アンダースンのタウ・ゼロ[AA]があります。発表されてからかなり経つので、科学的には古い描写も少なくありませんが、止まらなくなってしまった宇宙船を止めようとする懸命な努力とか、宇宙の終わりと新たな創造に立ち会うというセンス・オブ・ワンダーに満ちた物語です。禅の悟りの境地に達するのかと思いきや、いかにもアメリカ人的な結末を迎えるあたりは、抵抗があります。それでも、傑作です。SF者は必読ですね。

他にバサード・ラム・ジェットの出てくるSFは何があったっけ?